土木辞典
—————【あ】——————
RI[アール・アイ]
Radio Isotopeの略。ボーリング孔内や地表面付近で人口放射線を放射し、ある距離をおいてそれを測定することにより密度や水分量を測定する。
AE[アコースティック・エミッション]
個体材料が変形破壊する際に、弾性ひずみエネルギーの一部が音となって放出される現象。
圧縮指数
圧密試験で得られるe-logp曲線において、圧密降伏応力以上の直線部分の傾斜を表す指数。圧密沈下量を求める際に使用される。
アッターベルグ限界
>>コンシステンシー限界
圧密
静的な荷重を受けて土の体積が減少し密度が増すこと。飽和粘土においては、荷重を受けることにより過剰間隙水圧が発生し、間隙水を徐々に排出しながら体積が減少する。
圧密係数
圧密進行の速さを表す定数。
圧密降伏応力
粘土の圧密過程において、弾性的(可逆的)な挙動を示す過圧密域から塑性的(非可逆的)な挙動を示す正規圧密域に移行する境界点の応力。
圧密沈下
時間依存性の沈下で、圧密により地盤が沈下する現象。
圧密度
圧密の進行の過程を表す係数。
安息角
砂や礫など粘着力のない土を締め固めずに軽く盛り上げたとき、斜面が安定を保ち得る最大の傾斜角。理論上、緩詰めの砂や礫の低拘束圧下での内部摩擦角と一致。
安定数
斜面の安定性や土留め工での掘削時の周辺地盤の平衡状態を示す。
安定図表
単純斜面における安全率を簡潔に求めるために用いられる図表。
e-logp曲線[イーログピー~]
土の圧縮性を表す曲線。横軸に対数目盛で圧密圧力を表し、縦軸にそのときの間隙比の関係を表した曲線で、土の圧縮試験結果を整理する一つの方法として用いられる。
—————【い】——————
位相速度
特定波数の波の山・谷が進んでいく速度のこと。
一次元圧密
圧縮変形と間隙水の流れが鉛直方向にのみ発生する圧密現象。
—————【え】——————
鋭敏粘土
鋭敏比が高く、繰り返しなどの乱れによる強度低下が大きい粘土。
鋭敏比
粘性土の乱れによる強度低下の過程を示す指標。
液状化
地下水位以下の緩い砂地盤が、地震時に泥状化し強度・支持力を失う現象。
液性限界
練り返し細粒土のコンシステンシー限界のうち、液性状態と塑性状態の境界の含水比。
液性指数
自然含水状態における細粒土の硬軟の程度を示す指数。
S波(エス~)
横波、せん断波ともいわれ、地震時に発生する弾性波のこと。P波に続く第二波(secondary wave)。
枝谷
河川の本流から枝分かれした谷。本流の堆積物で出口が閉鎖され停滞水域となり、有機質土や泥炭が堆積し軟弱地盤
形成される。

X線分析
X線を物質に照射し結晶構造を解析する「X線回折」、照射により発生する固有X線の波長から構成元素を分析する「蛍光X線分析」などの種類がある。
N値(エヌ~)
地盤の硬軟や支持力などを推定する動的なサウンディング方法。標準貫入試験時に、63.5kgのおもりを75cm自由落下させ、レイモンドサンプラーを30cm貫入させるのに必要な打撃回数のこと。
NP(エヌ・ピー)
粘土包有量が少ない土で、液状限界や塑性限界が求められない場合のこと。
塩基性岩
SiO2が比較的少ない(4552%程度)火成岩、玄武岩、班れい岩など。
円弧すべり
粘着性のある斜面で生じる、すべり面の形状がほぼ円弧となる斜面崩壊。
—————【お】——————
応答解析
地盤あるいは地盤-基礎-構造物系の地震時応答を対象とした動的解析。解析手法は時間領域と振動数領域の解析に大別される。
応答スペクトル
ある入力地震動に対する構造物の応答特性を表すために、与えられた地震波形に対する構造物の最大応答値(加速度・速度・変位応答)を、固有周期に対して減衰別にプロットしたもの。
応力解放
1.土質試料のサンプリングにおいて、試料を地中から取り出すことによって原位置で土に作用していた応力が解放されること。
2.切土、トンネルなどの掘削工事を行うことによって現地盤に作用していた応力が解放されること。
応力経路
2つの応力成分を両軸にとった応力座標上で、せん断過程における土の応力状態の変化を軌跡として表したもの。応力座標としては、せん断面上の直応力とせん断応力を選ぶベクトル・カーブと、主応力座標によるものとに大別できる。
応力制御
土のせん断試験における供試体への載荷法のうち、応力または荷重の加え方を制御する方法のこと。供試体の変形を制御する方法と比較して、載荷初期の小さなひずみにおける応力とひずみの関係がより正確に測定できる。
オーバーコアリング
既設の孔より大きい径の孔を既設の孔に重ねて掘ること。地中応力を求める測定法の一つ。
押し被せ断層
>>衝上断層
溺れ谷
海面上昇により海底に沈んだ旧河床のこと。この溺れ谷が海成堆積物で埋め立てられ埋積谷となる。
温泉余土
火山活動で噴火した熱水、蒸気、硫気などの作用により生成された粘土質物質。酸性泉ではカオリナイトが主な粘土鉱物であるが、中性からアルカリ性ではモンモリロナイトが主となり膨潤性が大きいため、トンネルでの土圧や地滑りの原因となる。
【か行】
|か|き|く|け|こ|
—————【か】——————
過圧密粘土
現在の土かぶり圧以上の圧密荷重を過去に受けたことのある粘土のこと。一般に正規圧密粘土に比べ圧縮性が小さく、せん断強度が大きい。
過圧密比
圧密試験によって求められる圧密降伏応力と採取の深さにおける有効応力との比。
海岸段丘
海岸線に沿って海成の平坦面(段丘面)が階段状に分布している地形のこと。
海進
海水準の上昇、または陸地の沈降により海岸線が陸側に入り込んでくる現象。海進により形成された一連の地層は、下から上に向かって礫岩・砂岩・泥岩と変化することが多い。
崖錐(がいすい)
経年、風化などにより結合力の低下した岩が、急斜面上方より重力の作用で落下し形成された半円錐状の堆積物。崖錘の表面勾配は安息角を超えるケースが多いため、崩壊を起こしやすい。
海成粘土海底に堆積した粘土の総称。沿岸性粘土と深海粘土の2種類がある。海成粘土は淡水のものより固塊状に沈降するため、立体的構造をつくる力が強い。
海退
海水準の低下、または陸地の隆起により海が後退する現象。海退により海岸段丘などが形成される。
海洋型地震
太平洋側を震源とする地震。一般にマグニチュード8程度の巨大地震になることが多く被害も広範囲に及ぶ。
カオリナイト
カオリン鉱物の一つで、長石などの珪酸塩鉱物からの風化作用や熱水作用の産物として広く産出される重要な粘土鉱物。
化学的安定処理
石灰やセメントなどの化学的安定材を添加・混合して土を処理する土質安定処理工法の一つ。広義には薬液注入や電気的化学処理も含まれる。
河岸段丘
河川沿いに分布する階段状の地形。平坦な部分を段丘面、段丘面を境する崖を段丘崖という。河川の浸食運搬作用および地殻変動などによる地盤上昇との相互作用から生じる。
角閃石
単斜晶系、一部斜方晶系に属する珪酸塩鉱物で、酸性火成岩、変成岩を構成する重要な造岩鉱物。化学組成からマグネシウム鉄角閃石、カルシウム角閃石、アルカリ角閃石に大別できる。
攪乱効果(かくらんこうか)
>>スミヤ効果
角礫岩
種々の岩石の角礫が、砂・泥などによりこう結されできた岩石のこと。
花崗岩
優白質粗粒の結晶の集合体から成る岩石。酸性深成岩の代表的な一つで、カリ長石、斜長石、石英、有色鉱物を主成分としている。「御影石」と呼ばれ、風化したものは真砂になる。
火砕岩
火山砕屑物が固結して生じた岩石のことで、火山砕屑岩ともいう。構成物の種類、大きさ、形状により火山角礫岩、凝灰角礫岩、火山角礫岩、凝灰岩などに分類される。
火山岩
マグマが地表で急冷・固結した細粒な火成岩の総称。鉱物組成により玄武岩、安山岩、流紋岩などに分類される。ガラス質であること、また斑状組織になることが多い。
火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)
火山活動によって地表に放出された破片状の固体物質を総称したもの。4mm以下のものを火山灰、432mmのものを火山礫、32mm以上のものを火山岩塊、火山弾と呼ぶ。また大きさに関わらず酸性のマグマが固結した白っぽい多孔質のものを軽石、塩基性の黒~赤褐色の多孔質のものをスコリアという。
火山灰(質)土
火山砕屑物を母材とする土壌のこと。火山灰質砂質土と火山灰質粘土の2つに大別され、前者はしらす、後者は関東ロームが代表的。
火山灰質粘性土
火山灰を土壌簿材とする細粒土。間隙率は7080と大きく、自然含水比が高いのが特徴。
火山礫
粒径432mmの火山砕屑物で、軽量骨材として使用されることが多い。
火成岩
マグマの固結により形成される岩石のこと。地表付近で急冷固結したものを火山岩、地下深部で固結したものを深成岩という。
片面排水
圧密対象地盤の境界面の一方が、粘土層などになっているため非排水状態となり、圧密による排水面が片側だけになっている状態。両面排水と比べ排水距離は2倍、一定の圧密度に達する時間は4倍という計算が成り立つ。
活性度
土中に含まれる粘土分の種類や性質を推測するために利用され、土の塑性指数を、その土に含まれる2μm以下の粘土含有量()で除した値。活性度の高いものにはモンモリロナイトなどが含まれる。
活断層
一般には第四紀に動いたことのある断層をいう場合が多いが、有史以来活動したことのある断層も含む。地震断層に属するものが多いが、徐々に動くクリープ断層に属するものもある。
滑落崖
地滑り地形における山腹斜面上部の馬蹄形や半円形の急崖のこと。
鹿沼土
赤城山の噴出物でローム層に挾在し、園芸用の土などに利用される軽石。自然含水比や透水性が高く、練り返しによる強度低下が著しい。
カムクレイモデル
状態境界曲線や限界状態の概念が導入され、粘土のせん断・圧密現象を統一的に表現した土の弾塑性モデルの基本。ロスコー、スコフィールドなどにより開発された弾塑性理論に立脚した土の構成モデル。
ガリ浸食
恒常的な流水がない涸れ谷において、降水のたびに水が流れ浸食される現象。
カルスト地
石灰岩などの可溶性岩石が炭酸ガスなどに富む地表水、地下水によって溶解されつくられた地形の総称。表面が起伏に富み、浸食によるすり鉢状の凹地であるドリーネや鍾乳洞が見られるのが特徴。

間隙圧係数
土中に発生する過剰間隙水圧を主応力の増分の関数としたスケンプトンの式中で示される数値の一つ。
間隙水圧
土を土粒子と間隙流体(水+空気)に分けるとき、後者が有する圧力のことを間隙圧といい、飽和土の場合には間隙水圧という。土の強度に寄与しないことから「中立応力」ともいわれる。
間隙水圧計
土中の間隙水圧を計測する圧力計。電気的に受圧面のひずみを計測する方式、スタンドパイプの水位を計測する方式がある。
間隙比
土の間隙の体積と土粒子の体積との比。
間隙率
土の間隙の体積と土の全体積との比。
含水比
土を構成している土粒子・水・空気のなかで、土粒子の質量と水の質量との比。
乾燥密度
土の単位体積当たりの土粒子の質量。
関東ローム
関東地方の台地、丘陵に広く、厚く分布する火山灰質粘性土。自然地盤では強固な状態を保つことが多いが、練り返しを受けることで強度が低下し扱いにくくなる。
貫入岩
地下の既存の岩体中にマグマが貫入し冷却してできた火成岩のこと。対して地表に噴出して固化したものを噴出岩という。
—————【き】—————
基準密度

土の締固め管理(密度管理)を行う際の基準となる密度。室内で現場転圧機と同等のエネルギーで土を締固め算定するのが一般的。フィルダム・道路など重要構造物に用いられるD値管理の場合の、室内試験における最大乾燥密度。含水比低下が難しい粘性土に用いることの多いC管理の場合は、室内試験における自然含水比状態の乾燥密度が基準密度となる。
気象庁震度階

地震発生時の人体の感覚や周辺の器物・構造物・自然界への直接的な影響の程度をいくつかの段階に分け表したものを震度階といい、気象庁が8階級の震度を定めている。
起振機
振動を発生させ鋼材などを地盤に打ち込んだり、地震現象を再現する装置。前者にバイブロ、後者に振動台がある。
基盤(岩)
1.表土の下にある連続した岩体、または基盤。
2.各種構造物の基礎をおく基礎地盤。
3.地質学上、ある地域の地層より古い時代に属する地層を総称したものをいう。
逆断層
断層を境に上盤が相対的に上へ移動した形になっている断層。
キャリパー

ボーリング孔の孔径変化の測定と同時に、密度検層における孔径補正をする装置。孔径測定から、孔壁の崩壊状態、断層・破壊帯の有無、地盤の硬軟度を知ることができる。
吸水膨張
岩や土が水分を吸収し体積が膨張する現象。
吸水率
飽和した岩石の水の重量と実質部分との重量比。
吸着水
土粒子の表面に物理化学的作用で吸着している水分のこと。
凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)
直径32mm以上の火山岩塊と細粒の火山灰からなる火砕岩の一種。火山岩塊が多いと火山角礫岩となる。
凝灰岩
火山噴火により生じた4mm以下の破片状の火山物である火山灰が固結して生じた火砕岩。
共振
地震動と構造物の振動数が一致した状態のこと。
共振曲線
構造物に強制振動を与えた際の変位、または加速度の振幅を、振動数に対してプロットしたもの。起振実験により構造物の固有振動数、減衰定数を求めるために用いられる。
強震計
特に強い地震動(強震)を観測するための地震計。代表的なものにSMAC型強震計がある。
共振振動数
共振曲線において振幅値が極大となる振動数。
強度増加率
飽和粘性土が、ある圧力により圧密されたときの非排水せん断の強さを、そのときの圧密圧力で除した値のこと。
極限支持力
地盤が、せん断破壊を生じずに支えることができる最大荷重、または荷重強度のこと。
局部剪断破壊
緩い砂質地盤や軟弱な粘土質地盤に見られ、沈下が大きく徐々に破壊していく現象。
許容応力
材料の断面に許し得る応力の最大値。
許容支持力
極限支持力を適当な安全率(3をとることが多い)で割ったものをいい、地盤に荷重を加えた場合、地盤のせん断破壊に対して安全であり、かつ地盤のせん断変形による沈下量が許容値以下である地盤の支持耐力のこと。「許容地耐力」とも。
許容地耐力
>>許容支持力
許容沈下量上限
一部の構造物に対し、構造上の障害を与えないという条件下で許容される沈下量の上限のこと。
亀裂係数
岩盤中にある亀裂や岩盤の風化変質の程度を推定するための指標。
—————【く】——————
クイックサンド
浸透水圧が増加し、上向き浸透流が土粒子を押し上げて噴出することにより、地盤の支持力を消失させる現象。
杭の極限支持力
杭が地盤によって支えることのできる最大の荷重。
杭の許容支持力
構造物の安全を確保できる範囲における、杭に作用する最大の荷重。地盤が支えることのできる許容支持力と杭材の耐荷重、上部構造物の機能、構造特性を損なわない範囲の沈下量から決まる耐荷重のうちの最小値。通常の杭はコンクリート、鋼力の高い鉄などでできているため、許容支持力は地盤により決まる。
杭の水平支持力
杭が支持できる水平方向の力のこと。鉛直杭における算定法として、杭が弾性地盤に埋め込まれていると仮定する弾性法、地盤の塑性崩壊形式を仮定する塑性法がある。現場では施工した杭の水平載荷試験を行い決定している。
クローン土圧
剛な擁壁に対し、剛体と考えられる裏込め土がある平面すべり面に沿ってくさび状に抜け出すときに、擁壁に作用する圧力のこと。
楔破壊(くさびはかい)
岩盤内の断層、節理など不連続面に沿って岩体がくさび状にすべる破壊形態のこと。
屈折波法
人口震源により弾性波を発生させ、表層に伝播する直接波、または下方の加速度境界で屈折して伝播する屈折波を利用し地下構造を知る、弾性波探査方法の一種。
グライ層
主として第一鉄による青~緑灰色の土層のことで、地下水位が高く、酸素不足の還元状態で生成する。
グライ土壌
青灰色、緑灰色をした厚いグライ層を有する土壌。地下水位の高い地帯に分布。
グリーンタフ
新第三紀初期の火山活動により、日本に広く堆積した地層の呼称。北海道西南部から東北、北陸から山陰にかけての裏日本など広範囲にわたり分布している。
黒ぼく
腐食性の強い粘性土のこと。火山成と非火山成とに分けられ、前者は全国の火山灰土地帯に粘性土化した火山灰を母材として草原下に、後者は本州中部の洪積台地上で草原下に分布している。
群速度
波高等しく、波長と波速が非常に近い2つの余弦波が重なり合ったとき、ある瞬間、包絡する曲線も余弦波となり、このような包絡線の速度のことをいう。
群発地震
前震・本震・余震といった区別がつきづらい一連の地震活動。特に本震と呼べる顕著な地震を伴わず、回数が非常に多いのが特徴。
—————【け】——————
傾斜
地層面などが水平面となす角度。その交線方向を走向という。
珪藻土(けいそうど)
非晶質珪酸からなる珪藻の遺骸が集積してできた堆積物で、化学工業用材料などに広く使用される。多少の粘土物質が混入しており、きわめて多孔質で吸水性に富み、見かけ比重が0.20.4と小さい。
0圧密[ケー・ゼロ~]
三軸圧縮試験において試料を圧縮する際に側圧をコントロールし、試料の側方変位が生じないようにしながら圧縮すること。
頁岩(けつがん)
粘土からなる堆積岩のこと。泥岩より層理が発達しており、はく離しやすい。さらにはく離しやすく時代の古いものは粘板岩となる。
結晶片岩
変成鉱物が一定方向に配列され、薄くはがれる性質やさまざまな物理的性質に強い異方性をもつ、広域の変成作用でできた変成岩。源岩の種類により泥質片岩、石英片岩、緑色片岩などに分類される。
牽引力
トラクターなどの車両が水平面上を走行する際、その水平面に平行な進行方向の作業に対し発揮し得る力。
限界間隙比
砂の排水せん断の際に、堆積が増加も減少もしないときの間隙比のこと。
玄武岩
黒色から黒灰色の細粒、緻密な塩基性火山岩。六角粒状節理が発達することもある。
膠結作用
>>セメンテーション
—————【こ】——————
洪積層
洪積世に生成された地層のことで、大半は堆積層であり、堆積以来長い年代を経て圧密が進行し、よく締まった土質地盤を形成している。多くは構造物や杭の支持層に求められる。洪積世とは第四紀を2つに分けたうちの古いほうの時代のことをいい、新しいほうを沖積世という。
洪積粘土
洪積世に堆積した洪積層の粘土のこと。セメンテーションなどの時間効果により過圧密状態になっており、沖積粘土より数万年から200万年ほど古い。
構造線
両側の地塊の転位量が特に大きい断層で、地質区を2つに区分する断層の一種。転位量が大きいため大規模な破砕帯を伴っていることが多く、土木工事において問題となることが多々ある。
構造帯
1.他の地域と異なる構造運動により形成され、主に一つの地質構造が分布する地域。日本列島は本州区、飛騨区、四万十区、日高区、フォッサマグナなどに分類される。
2.ある程度の幅があり、その部分だけで複雑な地質構造をもち、特有の形成をした構造線のこと。黒瀬川構造帯などがある。
拘束圧
地盤内で受けている応力のこと。また、サンプラーなどによって地盤中から試料を採取し大気中に出すと、試料は多少の膨張を示し応力状態が変化するといった現象を拘束圧の解放という。
紅土
>>ラテライト
降伏荷重
弾性状態から塑性状態に移行するときの材料の荷重のこと。地盤の降伏荷重は平板載荷試験で得られる荷重-沈下曲線などの変化点として求められる。
鉱物組成
岩石を構成する鉱物の組み合わせや、その量比のこと。岩石の定義鑑定の際、鉱物同士の幾何学的関係(組織)とともに最も重要な項目の一つ。
コーン指数
コーンペネトロメーターを人力で地中に埋め込み、コーン(円錐)状の先端部の抵抗により算出したコーン断面積当たりの貫入値。土工機械の施工面上の走行性を判定することができる。
黒色土
湿潤気候下の土壌である火山噴火物を母材として生成され、腐食に富む黒々した厚い層と茶褐色の層が断面の特徴。
黒泥層
分解が進んだ黒色の有機質土層。泥炭(ピート)層に比べ有機物が少なく、繊維性物質より鉱物性物質を多く含み、排水不良な条件の温暖気候下で生成される。
固有周期
質量や剛性によって固有の形状を示す構造物の固有振動において、周期は振幅に関係なく定まっている。
コロイド
粒径が1μm以下の細かい土粒子のこと。5μm以下の粒子は粘土といい、コロイドは粘土粒子に含まれる。界面活性があり、掘削安定液などの分散に大きく作用する。
コンシステンシー
1.土の硬軟度を表し概念。粘性土が含水量の多少に従って示す性質。
2.グラウトの粘性を表す指標。
3.まだ固まらないコンクリートの性質で、水量の多少によるコンクリートの軟らかさを示す。
コンシステンシー限界
含水比により変化する土の、液体、塑性体、半固体、固体という状態における変移点の含水比。アッターベルグ限界ともいう。
コンシステンシー指数
含水比により変化する土の状態に対し、自然含水比の土を相対的に位置づける指数。
【さ行】
|さ|し|す|せ|そ|
—————【さ】——————
サーチャージ工法
軟弱地盤上の盛土において、計画高以上の載荷を加え、放置期間の後に余分の荷重を除去する工法のこと。余盛り工法ともいう。
最大乾燥密度
一定の方法で締め固めた土は含水比により異なる乾燥密度が得られるが、そのうちの最大値のことをいう。
最大粒径
ふるい分け試験において、試料のすべてが通過するふるいのなかで最小の呼び寸法。
最適含水比
土を一定の方法で締め固めた際、最大乾燥密度が得られるときの含水比。締固め曲線によって求められる。
サクション
気圧やバールの単位で表され、吸着力や毛管力、浸透圧などにより保持されている土中水を大気中に引き離す力のこと。
砂質土
日本統一土質分類の三角座標における砂質土(SF)の範囲に入る土をいい、通常は粘性土に対して砂分の多い土を呼ぶ。
三次元圧密
載荷する構造物の幅と同じくらいの層厚の粘土層やバーチカルドレーンを設置した粘土層の圧密では、変形や間隙水の流れは鉛直方向だけではなく水平方向にも起こり、このような圧密のことをいう。
酸性岩
マグマが固まって形成された火成岩のうち、成分としてSiO2の重量比が66%以上のもののこと。酸性岩の多くは、SiO2が主に含まれる石英長石などの鉱物の色から白の色調を示す。花崗岩、流紋岩などがその代表例。
残積土
風化分解した岩石により生成される土壌のうち、風や水などの作用で移動せず、原位置に留まったものをいう。
残留強度
粘土のせん断強さが一定の応力のもとで最大せん断強さに達し、その後変位量にかかわらず一定の値を有する性質のことをいう。何度も動いている古い地すべり地帯のすべり面部分は、残留強度まで強度が低下しているケースが多い。
残留沈下
構造物や盛土の荷重によって生じる地盤および盛土自体の全沈下量のほか、施工完了後に続く残りの沈下のこと。粘性土の高盛土や軟弱地盤など圧密沈下のある場合に生じる。
—————【し】——————
地圧
地球の表層部の地殻内にある岩石は、重力の作用で応力がつり合っている。この応力を地圧という。一般に岩石中の一点は垂直方向の主応力と水平方向の主応力を受けている。
シーム
はさみ層ともいい、比較的厚い層にはさまれている異質の薄い層。例として、砂層の中の薄い粘土層、粘土層の中の薄い砂層、また岩盤の節理や断層に沿って入っている粘土層などが挙げられる。
シキソトロピー
かくはん時に流動的になり、放置すると再び固まる現象のこと。この性質を利用しているものとして、泥土圧式シールドに用いるベントナイト系添加材、地下連続壁に用いる安定液などがある。
軸歪み
伸縮に対するひずみのこと。他に線ひずみ、伸びひずみとも呼ばれる。角度変化に対するひずみはせん断ひずみという。
自重圧密
高含水比の液状に近い粘性土が自重で圧密する現象のこと。
支持力公式
荷重を受ける地盤の強さを支持力として表す式。一般に極限支持力を求める公式を用い、これを安全率で割って許容支持力を求め基礎の設計を行う。
地震応答スペクトル
地震による地盤振動によって受ける構造物の挙動を地震応答といい、この構造物の固有周期に対応させて波形を分析し周波数的に分解した表示を応答スペクトルという。
地震活動(危険度)
ある地域で一定の大きさ以上の地震動が起こる頻度、または確率のことをいう。マップ上に記すと地震危険度分布図ができ、地域の設計用震度設定に役立つ。
地震計
地震波の到達後、地表面の振動を記録する装置。地面の揺れとは独立して動く振り子と、地面との相対運動を拡大して記録する。拡大のしかたにより機械式地震計、光学式地震計、電磁式地震計がある。
地震前兆現象
地盤の変形、平常観測の地震状況の異常、地震波速度の変化、地磁気の変化、地下水位の変化、電波の変動、動物の行動変化など、地震が発生する前に起こる現象。
地震探査
物理探査法の一種で、地表付近で爆破や重錘落下などによる人工的な震源をつくり、発生した人口地震波を観測して地下構造を判定する方法。一般には弾性波探査と呼ばれる。
地震断層
地震により地表に生じた断層。地殻内のエネルギーが急激に解放されると、地盤が動き地震となる、地殻内に断層があると地表面まで延長して地震断層となる。
地震動の卓越周期
いろいろな周期の震動からなる地震動において見いだされる、最も多い震動回数の周期のこと。厚みのある沖積層では約0.8秒、岩盤では約0.1秒、平家の木造家屋では約0.10.5秒程。建築物では固有周期と呼ばれる。
地震波
地震により地盤中を伝わる波動のこと。堆積が伸縮しながら伝わるP波(縦波)、進行方向に直角な面内でのずれが伝わるS波(横波)、地表面を伝わる表面波があり、さらに表面はにはレイリー波とラブ波がある。
地すべり比較的広い範囲で斜面がすべり出す現象。強度の小さいすべり面が形成されると発生しやすい。その形状により、円弧すべり、直線すべり、またこれらが重なった複合すべりなどに分類される。
自然含水比
自然状態において、土が保持している含水量。土質、地下水位などによって広い範囲に変化する。
湿潤密度
土粒子、水分、空気(間隙)で構成される土の単位体積当たりの質量のこと。土の疎密の程度を表す指標となる。その重量を湿潤単位体積重量といい、土かぶり圧の算定に用いられる。
実体波
媒質中いたるところに伝わる波動のこと。実体波にはP波(縦波)とS波(横波)がある。また地震波には、実体波以外に地表面のような境界部分の限定された方向にのみ進行する表面波がある。
地盤反力
構造物基礎の載荷面において、ある定数のもとで沈下量に比例すると仮定される荷重のこと。この仮定上での接地圧に相当する。
地盤反力係数
構造物基礎への地盤の弾性的反力は沈下に比例すると仮定されており、この際の比例定数のことをいう。同一地盤であっても、基礎の形状、寸法、載荷条件により異なる。
ジャーミング
孔内において、ボーリング機械の削孔部が拘束されて回転不能になった状態のことをいう。孔壁の崩壊や押し出し、孔曲がり、給水不良、スライムの残留などが拘束の原因として考えられる。
遮断層
厚さ1530cm程度の良質な材料の層のことをいい、路床が軟弱な場合、この土が路盤に侵入するのを防止するために路床上面に敷く。良質な山砂、川砂、切込み砂などが使用される。
斜面崩壊
急斜面部分で比較的急速に崩壊するもの。地すべりに比べ崩壊規模が小さい。
蛇紋岩
蛇紋石を主成分とする岩石。蛇紋石は、かんらん岩などの超塩基性岩が蛇紋岩化作用を受けて生成される。構造帯など特殊な地域に限定されて産することが多く、その大半は片状に破砕が進行しており、地すべりや斜面崩壊を起こしやすく、またトンネルでは膨張性地圧を生じることがある。
褶曲(しゅうきょく)
地殻変動などによって発生する地層や岩石の波曲状の変形形態のこと。地層や岩石内部の各点が連続的な変位を伴って全体が変形する。対して不連続な変形の主なものに断層がある。
収縮限界
土中の水を蒸発させると土は収縮していくが、ある含水比に達すると収縮が止まる。土粒子が相互に接触し移動ができなくなっている状態で、これを収縮限界という。
自由水
重力水ともいわれ、土粒子間を重力により移動する水のこと。大気以上の圧力がかかり地盤中に帯水する自由水は地下水。
重力水
>>自由水
重力断層
>>正断層
主働土圧
土を押さえている壁体が反対側に水平に移動すると、土の膨張と土圧の減少を招き、最小値となって破壊に至る。この最小値の土圧のことをいう。擁壁の滑動、あるいは転倒の際に生じる土圧で、壁体の安定計算や強度計算に用いられる。
受働土圧
壁体が土を水平方向に押しつけると、土は圧縮され土圧は最大値に達し、さらに強く押すと土は破壊し上方へ押し上げられる。この最大値の土圧をいう。
主要動
地震波の到着後地震計に最初に記録される初期微動(P波)の次の地震動。この際に横波(S波)へと変わり、振幅が急激に大きくなり、周期がやや長くなり、水平動が優勢になる。
常時微動
交通機関や工場で使用される機械などが主な原因とされる人口的振動源によって起こされた無数の振動が集合し、伝わってきたものと考えられている微細な振動のこと。振動の周期は数秒以下で、振幅は夜間より昼間のほうが大きい。常時微動の観測によって、地震観測に代わり地盤の振動特性を知ることができる。
衝上断層
逆断層ともいい、断層面をはさみ上盤が下盤に対し相対的に上昇した断層のこと。その中でも断層面の傾きが10°以下のものをおしかぶせ断層という。
初期微動
地震動が最初に記録されるのは弱い波動であり、震源から最も早く伝わるP波(縦波)で、これを初期微動という。
恕限度(じょげんど)
1.交通機関や工場の機械などが主因の振動に対し、人間が不快感を訴える振動の大きさを変位や速度で表したもの。振動の速さ(振動数)によって異なる。
2.削岩機などによる人体障害(振動障害)を起こさない連続作業の時間的限界。
しらす
第四紀火山活動時の堆積物。南九州に広く分布する。粒子は破砕したガラス片のように角張り、見かけでは粒子のかみ合わせがよく自立するが、表面が滑らかなため動的な外力を受けると崩壊しやすい。また水があたると緩斜面でも容易に浸食するため地震や豪雨のときに斜面崩壊を起こすことが多くある。
シルト
粒径0.0050.074mmの土。成分は砂とほぼ同じで、主として石英、長石の鉱物だが、細粒分が多いため一般には粘性土として扱われる。
震央距離
地震発生地点(震源)の真上にある地表面上の点を震央といい、観測点からこの震央までの地表に沿った距離のこと。
進行性破壊
斜面の安定解析において、円弧すべり面を仮定し、このすべり面全長にわたって同時に働くと計算されるが、実際には局部的に起こり順次範囲が広がる。このような破壊現象をいう。
震度
地震動の強さを表す数値。その尺度を地震階という。
振動インピーダンス
単にインピーダンスともいう。観測した地震波形から特定地盤内の波形を推定するには重複反射理論による数式が適用され、このなかで用いる地盤(媒質)の密度とS波の速度との積をいう。このインピーダンスの小さい媒質に地震波が透過すると振幅が大きくなるが、エネルギーとしては増えない。
浸透破壊
浸透水によって地盤が破壊される現象のこと。山留めにおける掘削底面のボイリングによる破壊、ダムの堤体や基礎のパイピングによる破壊などがある。
浸透流
土中に浸透する水の流れ。その中の空気の有無によって飽和浸透流、不飽和浸透流に分けられ、前者はダルシー則に従い流れる
震度階
地表上のある場所の地震による揺れの大きさを示す。わが国においては、気象庁震度階級が使用されている。
水中密度水中における飽和土の見かけ上の密度のこと。
—————【す】——————
水平方向地盤反力係数
水平力を受ける杭の地中部分の地盤反力と、その点における杭のたわみとの比をいう。この係数は水平載荷試験、一軸または三軸圧縮試験および標準貫入試験、ボーリング孔内の載荷試験などにより求められ、杭の軸直角方向力に対する許容支持力の算定に用いられる。
スコリア
火山噴出物の一種で、火山灰土層中に見出される比較的硬い軽石状の岩滓。路盤材料としても使用できるほど良質なものが多い。
スパングラーの理論
埋設管に作用する土圧理論の一つ。原地盤に設置後盛土する「突出型」と、溝状に掘削後埋設する「溝型」に分けられる。
スペクトル
一つの量をある変数に分解し、大小の順に並べたものをいう。例えば振動加速度では、周波数ごとに分解し並べたものを周波数スペクトルという。
スミヤ効果
バーチカルドレーンの打設によって周辺の粘土が乱され、水平方向の透水性が低下すること。かく乱効果ともいう。
スレーキング
塊状の物質が水分を吸収し細かく崩れる現象。乾燥した土塊において、水の侵入に伴い間隙中の空気が圧縮され土塊中に引張力が生じることと、これによりさらに水が侵入し粒子間の結合を弱めるために起こる。
—————【せ】——————
正規圧密粘土
過去に受けた最大応力にほぼ等しい圧力降伏応力を有する粘土のこと。沖積粘土がほぼ該当する。
静止土圧
土が水平方向に圧縮や膨張を受けていない状態の土圧のこと。地下壁などに作用していることが多い。例えば土留め構造物では、壁体が移動せず背面の土にすべり面を生じないような状態の土圧をいう。
正断層
断層面をはさんで、上盤が下盤に対し相対的にずり下がった関係にある断層のこと。重力断層ともいう。
石英
化学成分がSiO2の主要造岩鉱物の一種。通常は無色透明で、花崗岩などでは白い長石に比べ灰色に濁って見える。硬度7で、その硬さにより方石解岩など類似の鉱物と区別することができる。
石灰岩
セメントの主原料となる、炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩のこと。サンゴや貝殻、有孔虫など石灰質の生物の遺骸が累積したものが多い。粘板岩や砂岩の地層の間にはさまれて産する。
接地圧
1.車両が地面に作用する単位面積当たりの圧力のこと。
2.構造物基礎の底面に働く反力のこと。剛な基礎において、基礎端部で大きい接地圧が発生するが、時間とともに平均化される。
節理
割れ目をはさむ両側の相対変位がない、あるいはほとんどないと判断される岩石中の割れ目の一種。この特徴により断層などと区別される。
セメンテーション
土粒子間の間隙水に含まれる結合物質が、長年にわたり土粒子間に沈殿して化学的に土粒子を結合させること。結合物質にはシリカ、鉄、アルミニウムの水酸化物、有機物や各種の炭酸塩などがある。こう結作用ともいう。
全応力解析法
実際の地盤で起こり得る最も危険な排水条件に対応するせん断強度定数を用いて、斜面の安定解析を行う方法。軟弱地盤上の盛土の安定、掘削の場合の安定、過圧密粘土の長期的安定など施工条件に合わせて検討できる。
先行圧密応力
先行応力ともいい、ある粘土が過去に受けた最大応力のこと。
剪断強さ
土が荷重を受けてひずみを生じるとき、あるいはすべりを起こすときの最大の抵抗応力のこと。砂や礫では土粒子の摩擦、粘土では主に粘着力により抵抗する。
剪断抵抗角
一般には粘土に対して使われ、同じ粘土でも圧密や排水条件によってφの値が異なるため、この条件を表すサフィックスをφにつけて区別している。
全般剪断破壊
基礎に荷重が加わったときに起こる地盤のせん断破壊形態の一つ。小さな沈下にもかかわらず、破壊が急激に起こる現象。密な砂質地盤や硬い粘性土地盤に見られる。
線歪み
>>軸歪み
千枚岩
細粒の堆積岩が変成したもので、粘板岩が変成し結晶片岩になる中間の変成程度の岩石のこと。片理が発達し薄く割れやすく、またこの面ですべりやすい。
閃緑岩
完晶質で粗粒の深成岩のなかで、中性の化学組成もつ岩石のこと。無色鉱物として斜長石、有色鉱物として角閃岩を主とする。酸性の花崗閃緑岩、石英閃緑岩と塩基性の斑れい岩の中間に位置する。
—————【そ】——————
走向
地層面や割れ目面など平面における3次元の姿勢の表示方法。傾いた面と水平面との交点にできる直線の方向。面と水平面との鉛直方向の交角を傾斜角といい、走向と傾斜で面の方向を特定することができる。
走向曲線
地層面、断層面と水平面との交線
層別沈下計
軟弱地盤における各層の沈下量を測定する柱状の埋設計器のこと。沈下素子式沈下計のようなラジオアイソトープや電磁作用を利用した方法、クロスアーム式沈下計などの機械的方法によるものがある。
側圧
山留め壁に作用する水平方向の荷重の総称。土圧、水圧のほか、通行車両の上載荷重や、近接する構造物により作用する地中応力の水平成分を加えたものをいう。
即時沈下
軟弱地盤上に盛土した際、載荷とほぼ同時に生じるせん断変形による沈下のこと。飽和粘土では即時沈下のあと長期にわたって圧密沈下が続く。
速度検層
孔内において、ボーリング孔を利用し超音波を発振する発振源と、これを受振する受振器を一定間隔に置き、その間の伝播速度を測定し、岩盤の硬さ、亀裂などの状況を調べる物理探査法の一つ。
塑性限界
練り返した細粒土のコンシステンシー限界のうち、塑性状態と固体状態との境界の含水比。
塑性指数
練り返した粘性土が塑性を示す含水比の範囲。液性限界と塑性限界との差で求められる。
塑性図
縦軸に塑性指数(PI)、横軸に液性限界(LL)を表し両者の関係を示す図で、粘性土の分類に広く利用されている。図上にプロットされた点で、土の圧縮性、透水性、塑性限界付近の硬さ、乾燥強さの程度が推定できる。
【た行】
|た|ち|つ|て|と|
—————【た】——————
第三紀層
第三期に堆積した地層のこと。新生代より古い中生代、古生代の地層に比べ年代が若く、石化が進行していないため堅硬ではなく、軟岩に分類されることが多い。
帯水層
井戸などにおいてかなりの水量が汲み上げられるほど十分な水量を保有している岩層や砂礫層のこと。帯水層の地下水の水頭が帯水層の上側境界面より高い場合は、被圧帯水層という。
体積圧縮係数
沈下計算に用いられる、土の圧縮性を示す係数。
堆積岩
火成岩、変成岩と合わせ岩石の基本3分類のうちの一つ。主として陸域において浸食削剥された岩石の材料が、河川などで運搬され水底に堆積し岩石となったもの。かつては水成岩と呼ばれていた。この他火山灰などが降り積もり地層となったもの(凝灰岩)もこの一種。
台地
ほぼ平坦で高度をもつ地形面のこと。洪積世の地層の堆積により平坦面が隆起した洪積台地や石灰石の浸食によるカルスト台地、溶岩の流れた面が残った溶岩台地などがある。
第四紀
地質時代の最後の紀に当たり、新生代を第三紀と第四紀に分けた場合の新しいほう。おおむね約200万年以降から現在までの時代のこと。この時代の地層は年代が若く、岩石となっておらず土の層となっていることが多い。
大理石
石灰石のうち、変成作用などにより再結晶作用を受け、粗粒な方解石の集合体となった岩石を、狭義で大理石(結晶質石灰岩)と呼ぶ。
ダイレイタンシー
土がせん断力で破壊する際、土粒子の配列状態が変わり体積変化を生じること。緩い砂や正規圧密粘土では体積が収縮し、ダイレイタンシーを負で表す。一方、締まった砂や過圧密粘土では体積が膨張し、正で表す。
単位体積重量
土圧、支持力、沈下、斜面の安定などの計算において、土の自重として用いられる、土の単位体積当たりの重量のこと。
段丘
河岸や海岸に沿って急崖と平坦、もしくは緩傾斜面が繰り返し現れる段々状の地形をいう。
断層
地殻変動など地盤の破壊によって生じた不連続面のうち、面と平行な変位(せん断変位)を主とするもの。周辺の岩盤の多くが破砕され、断層破砕帯となっている。
—————【ち】——————
地中応力
構造物などの上載荷重により地盤内に発生する応力。鉛直に載荷した場合の鉛直地中応力は、深さ方向と水平方向に漸減するように分布する。この応力分布の形を応力球根という。
地中変位計
地盤内の変形量を測定する計器の総称。垂直に埋設した測定管内傾斜計を下げて任意の位置の移動量を測定する方法、傾斜計を測定値に固定して測る方法などがある。
チャート
主として潜晶質石英の緻密な集合体で、95%以上がSiO2からなる、きわめて堅硬。塊状のものと層状のもとがある。
沖積層
沖積世で現在の河川作用によって堆積生成された地層のこと。堆積以来十分な年代を経ておらず、圧密の進行が不十分のため軟弱な土質地盤を形成している。
沖積土
年代の若い沖積世に堆積した三角州などの堆積物を母材とし、土壌化の進行しいない無機質を主とする未熟土のこと。
超音波パルス試験
土や岩石など供試体内の超音波速度を測定し初期せん断弾性係数やポアソン比を求める試験。
長石
曹長石、灰長石、カリ長石を端成分とする固溶体鉱物の総称。SiO4四面体の一部をAlNaCaKいずれかが置き換えた立体網珪酸塩鉱物。花崗岩などの酸性岩の他、塩基性岩、堆積岩、変成岩などほとんどの岩石に含まれる重要な造岩鉱物。
重複反射理論
地震波のうち、横波のS波(せん断波)が基盤とその上部の地表層との境界面、地表面で反射と透過を繰り返す現象を利用し、鉛直下方から入射する任意の波動から地盤振動を解く理論。
直下型地震
>>直下地震
直下地震
規模の大きくない地震でも、都市部など人の密集する地域付近で起こるため震度が大きく感じられる地震のこと。直下型地震ともいう。
貯留係数
1.帯水層の単位表面積当たり、かつ単位水頭当たりの貯留水の容量。
2.地下水位の変化によって生じる自由水面付近にある土の貯留水の変化
—————【て】——————
泥岩
粘土やシルトが圧縮脱水され固化した堆積岩。砂質、シルト質、凝灰質、石灰質のものを含め泥質岩というが、粘土や成因によって分類される
泥炭
ヨシなどの湿生植物が低温多湿の条件下において、ある程度腐植化し集積した土壌のこと。ピートともいう。過湿で酸素に乏しく、微生物が少ないため植物遺体が分解されず、灰色から黄褐色までの有機物が厚く堆積した土壌。構成植物種によって高位泥炭、中位泥炭、低位泥炭に分類される。
転石
河川などにより、現位置とは異なる場所から運搬された巨大な礫。
—————【と】——————
統一土質分類
粒土とコンシステンシーにより土の分類を行うもの。第一文字に土の種類を、第二文字に粒度、塑性、圧縮性などを表す。
凍結
土の間隙水が凍ること。
凍上
土が凍っていくとき、氷の成長に伴って土の体積が膨張すること。もともとは凍結によって地盤の表見が隆起することをいう。凍上しやすいのは、シルト以下の細粒分を多く含む土。
透水係数
多孔体中の間隙を流れる浸透流速は動水勾配に比例する、という関係の比例定数のこと。
透水量係数
帯水層の地下水流動性の指標。自由水面下の水深(D)、または被圧帯水槽厚(H)と透水係数の積で表される。
土被り圧
地中のある地点から、その上にある土の重さによって生じる圧力のこと。
特殊土
土質工学上の基本物性が教科書的なものと異なり、施工において取扱が問題となる土。火山灰質粘性土、しらす、まさ土などをいう。
土丹
中新統上部から更新統の泥岩、半固結粘土・シルトを示す土木用語。地質学的な正式名称ではない。軟岩に分類されるが、N50120であり通常の構造物の基礎としては十分な強度がある。
トップリング
岩盤斜面において、主に重力の作用により岩体が柱状あるいは板状に、回転を伴って崩壊する現象のこと。層理面など地質的な不連続面が、斜面側に急傾斜する場合はトップリングによる崩壊の危険性がある。
【な行】
|な|に|ぬ|ね|の|
—————【な】——————
内部摩擦角
土のせん断強さのうち、鉛直応力に比例する摩擦抵抗分(=σtanφ)のφ。この値は排水条件によって異なる。
内陸型地震
日本の陸地、または陸地近傍で発生する地震のこと。太平洋岸沿いに発生する海洋型地震に比べ規模は小さいが、局地的に甚大な被害を及ぼすケースがある。1948年の福井地震、1964年の新潟地震などがこれに属する。
流れ盤
地表面の傾斜と、その地点における地層の傾斜が平行、またはそれに近い状態の斜面。地すべりや崩壊が発生しやすい。流れ目ともいう。
流れ
>>流れ盤
軟弱地盤
盛土や、支持力不足・すべりなど構造物の安定、変形を含む沈下に問題のある粘土、有機質土、シルト、緩い砂地盤などのこと。一般にはN04程度のものをいう。
—————【に】——————
二次密圧
土に一定の荷重を加えたとき、間隙水圧の消散に伴う沈下が終了することから見られる土粒子の骨格の圧縮クリープ現象。
二次鉱物
造岩作用において初生的に生成された一次鉱物が、酸化や分解、溶脱などの化学的作用を受け変質生成した鉱物のこと。地表水の浸透、地下からの熱水の上昇などが、その原因としてあげられる。
—————【ね】——————
練り返し
自然状態の粘性土に大きな変形を与え、その構造を乱すことをいう。
粘性係数
粘性流体の運動において、その速度が一様でないときに生じるせん断変形と、流体内部に生じる摩擦力との比で、流体によって決まる定数のこと。
粘性土
粘性土、有機質土、火山灰質粘性土などを一括して扱う際に用い、75μm以下の細粒分が50%以上で、塑性ひもができ、乾燥強さが高い。
粘着力
土のせん断強さ(τ=c+σtanφ)のうち、鉛直応力に関係のない成分定数のこと。この値は排水条件によって異なる。
粘土鉱物
カオリン、イライト、スメクタイト、ヒル石群など、粘土の主体を構成する鉱物のこと。イオン交換性に富む、加水による粘性の発生、加熱による脱水などの特徴をもち、窯業原料や試錐泥に広く利用されている。
粘板岩
主として圧力による低温変成作用を受け緻密化した泥岩や頁岩が硬くなったもの。硯や砥石、屋根瓦などに利用される。千枚岩は粘板岩の変成がさらに進んだもの。
—————【の】——————
伸び歪み
>>軸歪み
【は行】
|は|ひ|ふ|へ|ほ|
—————【は】——————
パーカッションボーリング
ワイヤーで吊したバブルビットを孔底で70cm程度上下運動させ、その衝撃力で孔底を掘削、かくはんさせて土砂をバブルビットに入れ回収するという作業を繰り返し行うことにより、所定の深さまで掘進する工法のこと。
背斜
正確には凸面の内部に、より古い層があるしゅう曲構造と定義されるが、通常は上方に凸の構造を背斜とすることが多い。地質図では、背斜構造の頂部を結んだ線を背斜軸として示してある。
灰土
風化火山砕屑岩の俗称で、熊本県に分布する火砕流堆積物の一種。垂直に切土することが可能だが、乱した場合は極端に軟化してしまう。
ハイドロリックフラクチャリング
岩盤、土中に、水圧によって亀裂が生じることをいう。
挟み層
>>シーム
バルキング
乾燥砂に加水し混合すると、見かけの粘着力や毛管力によって、土粒子の移動が妨げられ間隙が大きくなり、乾燥状態より体積が増加する現象。
ハロイサイト
カオリン蛇紋石族の粘土鉱物。白、淡緑、淡紅色を呈し土状を示す。鉄を含むと褐色となる。金属鉱脈、硫黄鉱床の母岩の変質鉱物、火山灰の風化生成物(関東ローム)として産する。不純物を含んだものをカオリンという。
反射波法
地表から波動を発生させ地下からの反射波を観測することによって地質状況を調査するという、地質調査法の一つ。比較的短い側線で深部の探査が可能。
盤膨れ
軟らかい粘性土を掘削する際、掘削の外側における土の重量によって、掘削底面の土が押し上げられ、外側の地盤が沈下する現象をいう。ヒービング、膨れ上がりともいう。
—————【ひ】——————
被圧水頭
被圧地下水における地下水位のこと。
P波速度
地震によって発生する弾性波のうち、P波(縦波)の伝播する速度のことで、岩盤などの強度を示す指標となる。S波速度の約1.7倍。
ヒービング
>>盤膨れ
ビショップ法
斜面安定解析の円弧すべり円法の一つ。すべり土塊の鉛直スライス間でも力のつり合いを考えている点が特徴。
歪み制御
土のせん断試験の際、供試体への荷重の加え方を一定速度で連続的にひずみ、変位を増加していく方法。これによりピーク強度が正確に求められる
左ずれ断層
横ずれ断層のうち、向こう側が左側方向に動く断層のこと。日本における代表的なものとして、阿寺断層、梶尾谷断層(いずれも糸魚川─静岡構造線の中央部に位置する)などがある。
非排水剪断強さ
粘土に通常の速度で載荷すると、透水性が低いため非圧密非排水状態でせん断破壊する。そのときのせん断強さのこと。
表面波
地震や交通・機械振動が原因で発生する、地表面に沿って伝わる波動のこと。振動のエネルギーが地表面付近に集中するのが特徴。レイリー波やラブ波などが代表的。
—————【ふ】——————
風積土
風によって運搬された土粒子が堆積したもの。一般的に粒径が均一。大陸域のレス(黄土)、日本では関東ロームをはじめとする火山灰や砂丘砂などが代表的。
複合滑り面
斜面の安定解析において、すべり面の形を直線、折線、円弧、対数ら線などを適宜組み合わせたものをいう。
膨れ上がり
>>盤膨れ
腐植土
植物遺体が分解したものと土が混合したもののことをいう。
不整合
ある地層が堆積後隆起し、風化、浸食作用により削剥を受けた後、再びその上部に新しい地層が堆積した場合、両方の地層の関係を不整合といい、両地層の境界面を不整合面という。
不同沈下
構造物の基礎の沈下量が場所により異なり、一様ではないこと
不飽和土
土中の間隙に空気や水蒸気などの気体が残っている状態の土のこと。
プレートテクトニクス
地球上の表面が厚さ70100kmのプレートという一枚岩の地殻から成り、それが相対的に運動しているとする学説。地震の発生や山脈・海溝の成因などの説明に用いられる。
—————【へ】——————
平面歪み状態
一方向が特に長い堤上構造物などの場合、その方向のせん断ひずみが生じないため、軸に直交する面の問題として取り扱えるような応力─ひずみの状態のこと
偏圧
地すべりや急斜面地において、構造物に非対称に作用する土圧のこと。
変形係数
土や岩石の応力─ひずみ曲線の勾配をいう。
変成岩
既存の岩石が熱や圧力などの変性作用により、その鉱物組成や組織が変化した岩石の総称。千枚岩・結晶片岩・片麻岩などの広域変成岩、マイロナイトなどの動力変成岩、ホルンフェルスなどの接触変成岩など、受ける変成作用の種類により分類される。
—————【ほ】——————
ボイリング
地下水位の高い砂質地盤を掘削すると、根切り底で上向きの水の流れが生じる。上向きの水圧が、水中の土粒子の自重に等しくなると土粒子がかくはんされて湧出する現象のこと。
飽和土
土中の間隙が水で完全に満たされた状態の土のこと
ホルンフェルス
砂岩、頁岩、粘板岩などが熱による変成作用を受けた、接触変成岩の一種。組織は再結晶し細粒緻密であり、片理の発達は見られない。
【ま行】
マール
1.周囲に堆積物による顕著な丘の存在がなく、爆発的な噴火により生じた円形の火口のこと。地下水とマグマの接触により生じるものと考えられる。典型例としては、秋田県目潟火山があげられる。
2.泥炭岩のこと。粘土質成分と炭酸塩成分の混合した堆積物のことで、不純物や泥質を含んだ石灰岩。
マグニチュード
地震の規模を表す指標。記号Mで表される。Mが1違うと地震エネルギーが約30倍異なるといわれている。M7以上の地震は大地震とよばれ、関東大地震はM7.9
真砂土
花崗岩が風化して砂状になったもの。
右ずれ断層
横ずれ断層のうち、向こう側が右側方向に動く断層のこと。アメリカのサンアンドレアス断層が巨大な右ずれ断層として有名。
毛管水
毛管現象によって土中の間隙に保持されている水のこと。
モード解析
各種の構造物は、重量と剛性に応じて固有の揺れやすさ(固有周期)、揺れやすい形(振動モード)を有するが、これを電算プログラムなどにより計算することをいう。
モール・クーロンの破壊基準
異なる応力条件下で行われた三軸圧縮試験で得られる破壊基準のこと。
【や行】
有機質土
有機物を5%以上含む土のこと。
有効応力
土に働く全応力から、間隙を満たす流体が分担する圧力(間隙圧)を引いたものをいう。

有効土圧被り
土中のある点から上にある土の全重量より、その点の間隙水圧を引いた鉛直応力のこと。
溶脱
土粒子やその間隙中に含まれる酸・塩類、鉱物中の可溶成分が地下水や浸透水で溶け流出すること。クイッククレイが、溶脱が進んだ粘土として代表的。
【ら行】
|ら|り|る|れ|ろ|
—————【ら】——————
ラテライト
紅土ともいい、主として鉄やアルミニウムから構成される赤色の土壌。高温多湿の熱帯環境下で岩石が著しい風化を受け、上記の二成分以外が溶脱されて生成される。可塑性に乏しく、脱水すると吸湿しにくくなるなどの特徴をもつ。
ランキンの土圧論
砂層(粘着力のない土)内の応力の塑性つり合い状態が出現する半無限体の一部を、鉛直背面をもつ壁体で置き換え、そこに作用する圧力(土中土圧)を求めるための理論。
—————【り】——————
リモートセンシング
人工衛星や航空機に搭載されたセンサーにより地表や海洋面の電磁波の反射・放射強度を測定し、対象物やその置かれた環境を観測する調査技術の総称。
流線網
土中の2次元的な浸透流を、流線と等ポテンシャル線の2組の曲線群により網目状に表したもの。
粒度曲線
土、または骨材の粒度組成を表すために、横軸に対数目盛で粒径を、縦軸にふるいを通る試料の通過質量分率をプロットした曲線のこと。
流紋岩
化学組成的な観点から、花崗岩に対する珪長質火山岩の総称。一般に斑状で、石英や長石からなる斑晶を有する。
両面排水
圧密対象地盤の境界面が上下とも透水性の地盤で、圧密による排水面が両面になっている状態のこと。
—————【る】——————
ルジオン値
岩盤の透水性を評価する尺度。ボーリング孔内のある区間において、一定圧力を保つのに必要な補給水量から求める。
—————【れ】——————
レイリー波
半無限弾性体の表面に沿って伝搬する表面波の一つ。P波とS波(SV波)の合成波からなる。伝搬速度が周期あるいは波長により変化するという分散性、振幅が表面からの距離により指数関数的に減少するといった特徴をも
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ロッキング
地盤上の基礎や構造物は、地震などによる震動を受けた際、水平運動とともに回転運動を引き起こすことがあるが、この回転運動のことをいう。
露頭
鉱脈や石炭などが地表に露出している場所のこと。元来は鉱山用語。一般には表土の下にある地層が、自然または人為的作用によって地表に露出している場所のことをいう。




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